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エラーの連鎖を断ち切ろう

焦るのはエラーのもと

野球を観戦していると、せっかく捕球したボールをお手玉してバッターを生かしてしまうエラーがあります。 その原因には、「バッターは足が速いから、捕ったらすぐに投げないと」などといった焦りがあります。
車の運転でも、赤信号の長い交差点の手前で信号が黄色になったとき、とくに急ぐ理由もないのに、「スピードを出して通過してしまおう」といった焦りの心理に陥って事故になることがあります。
たとえば、Aさんは、次のようなエラーによって事故を起こしてしまいました。

  • ①幹線道路で、Aさんは曲がるべき交差点を直進してしまった。
  • ②「しまった!」と思って停止したところ、すぐ後方にT字路があって、バックをして、その路地を曲がろうとした。
  • ③バックして路地に曲がったとき、路地の前方からやってきた車にクラクションを鳴らされた。
  • ④その路地が一方通行であることに気づき、再びバックして幹線道路に戻ろうとしたとき、幹線道路の車と衝突してしまった。

エラーは連鎖する

Aさんは衝突事故を起こすまでにいくつかのエラーや焦りの心理を積み重ねています。
①では、曲がる道を間違えました。②では、焦ってT字路の進入禁止の標識を見落としました。③、④ではクラクションに動揺して、バックをする際の後方確認おろそかになりました。
このように、ひとつのエラーは次のエラーにつながり、いくつかのエラーが重なると、人間は焦りの気持ちが高ぶったり、パニックに陥りやすくなります。

自分を客観視する習慣をつける

Aさんに限らず、人間はエラーに気づいて、とっさに行動するとき、十分な安全確認や判断を伴なわないことがあります。
あなたにも「落ち着いて考えれば、どうしてそのような不安全な行動をとってしまったのか、本人でさえも不思議に思う」状況を体験をしたことはないでしょうか。
心理学などでは、エラーによる事故を防ぐためには、発生段階に近い部分でエラーを解消することが望ましいといわれます。つまり、エラーを連鎖させず早目にエラーを断ち切ることが大切なのです。
具体的には、ヒヤリハットを体験したり、もらい事故の場合、その原因をすべて相手の責任にしたり、運の悪さで片づけず、「自分の運転の仕方に問題があるのでは」と、自分の運転ぶりを客観的に振り返ってみることがエラーそのものの防止につながるのです。